その1 初陣!ウルフ金串戦
ウルフ戦はジョーとウルフのカウンター合戦・また試合前の両陣営の駆け引きが見物なんですが、
印象的なのが、ウルフのダブルクロスカウンターでダウンするジョーを見た力石が、
思わずリングサイドに駆け寄り
「ジョー立て!この力石徹と決着をつけんうちにこのまま消えさる気かー!」
と叫ぶシーンでしょう。
それまでジョーとの対決は意識してたものの、ジョーのやることなすことに
割と冷静な反応をしていたにもかかわらず、
その冷静さをかなぐり捨てて力石流に、ジョーをはげまして(?)しまう。
単に少年院での引き分けに決着をつけるためだけでなく、ジョーをライバルとし、
力石曰く「あの小つぶだがものすごい奴」とリングの上で闘いたい!
という気持ちがそうさせたのでしょう。
表紙のおねーちゃんは「佐々木ヨーコ」というローラーゲームの選手。すげーカッコです。
22号には回想ウルフ戦のみならず、連載第1回の扉からはじまる、
「サヨナラ!!あしたのジョー」
という 特集が掲載されている。名場面で綴られるストーリー紹介、
寺山修司作の詩「さらば、あしたのジョーよ」、
事件・社会史とともに振返る5年4ヶ月の
連載年表、
さらに、
キャラクター総名鑑
などなど充実した特集です。 連載終了でこんな特集を組むなんて、さすが「あしたのジョー」でございます。
さらに「インテリアポスター」なる綴じ込みのポスターがついておりまして、その名も
「あしたのジョー 表紙名作選」
その名の通り、ジョーが飾ったマガジン表紙28種を並べたポスター。なかなか見物です。
ちなみに当時の掲載作品は、
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梶原一騎・ながやす巧「愛と誠」
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梶原一騎・つのだじろう「空手バカ一代」
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赤塚不二夫「天才バカボン」
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石森章太郎「ロボット刑事」
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永井豪「デビルマン」
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横山光輝「闇の土鬼」
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松本零士「男おいどん」
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阿月田伸也・池上遼一「ひとりぼっちのリン」
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川内康範・伊東恒久・小島利明「レインボーマン」
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白木卓「ボク3男雪之丞」
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読み切り、川崎のぼる「落語家 百笑亭イモ助」
天才バカボンのこの号のタイトルは、完結記念 特別版 「
あたしのジョー」。
「バカボンはジョーの役になるのだ」
「わー!ぼくがあしたのジョー?うれしいジョー!!」
「わしはトレーラーの段平になるだんべえ」
などといい、あれこれ笑いをちりばめつつ練習にはげみ、最後にはこのころのレギュラーキャラ(?)の
ノラウマと闘う。これって当然単行本にも入ってるんでしょうね?
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