読むべし!

原作単行本
少年マガジンコミックス  全23巻  講談社
連載当時に編集し発行されたもの。 
綴じ込みのポスターがついてたり、カラーページがあったりで結構たのしめる。 
ジョーだけでなく当時の新人と思われる作家の方々のマンガが掲載されている。なかでも 驚いたのが17巻に掲載、敬愛する石川賢先生の「初恋 地獄編!」(2ページのギャグもの) きっと単行本未収録作品でしょう。とまあ、こんな発見もあって楽しさ倍増。
 
講談社コミックス  全20巻 
新書版と呼ばれるサイズのもっともポピュラーなジョーコミックス。 
やっぱりジョーを読むなら、これに尽きると思います。古本屋でよく全巻セットで売ってる。 
細かいことをいうと、発行時期によって仕様が違う。価格表示はもちろんのこと、背の著者名の表示、カバーの下の表紙などなど・・・。チェックし始めると多大な労力と コストがかかる。 
こういうことは誰かに任せたほうがいい。 
(といいつつ、その違いをわたくしの分かる範囲でチェック!画像はこちら)   
なぜ、15巻だけ表紙のKCマークがオレンジ色なのだろうか。
 
ちばてつや漫画文庫  全20巻  講談社
かつての文庫ブームの時発行されたもの。基本的に中身は講談社コミックスと同じ。 
「ちばてつや漫画文庫」というとおり、ほかに紫電改のタカ・ハリスの旋風・おれは鉄兵・餓鬼・短編集などが同時期に発行されている。 
 
KCスペシャル  全13巻  講談社
今の復刻ブームの先駈け、といった時期に発行されたもの。 
差別語の訂正がここから入った。差別語使用の是非はおいといて、段平が顔面を打てないジョーに気付き 「やろうは、ボクサーとしちゃあ欠かん品だ!」などというセリフはいただけない(元は「やろうはか○わだ!」)。 訂正のヌケなんかもあって「キ○ガ○」が残ってる箇所もあったりする。 
ちなみにわたくしは、KCコミックスを集めているあいだに、これが出たので結局KCスペシャルで全てを読破しました。
 
豪華愛蔵版  全16巻  講談社
文字どうりハードカバーの豪華愛蔵版。 
巻頭の8ページがカラー。 
巻末には以下のあとがきと週刊少年マガジン連載データが収録されている。 
  • 1巻・・・梶原一騎著「劇画一代」、ちばてつや著「だからマンガはやめられない」からの引用文
  • 2巻、3巻、4巻・・・ちばてつや著「みんみん蝉の唄」からの引用文
  • 5巻、6巻・・・「劇画一代」からの引用文
  • 7巻・・・力石の告別式の様子(週刊少年マガジン 昭和45年4月19日号から)
  • 8巻・・・寺山修司「誰が力石を殺したか」
  • 9巻、10巻・・・「みんみん蝉の唄」からの引用文
  • 11巻、12巻、13巻・・・「劇画一代」からの引用文
  • 14巻・・・「みんみん蝉の唄」からの引用文
  • 15巻・・・マガジン昭和48年5月20日号より梶原一騎「さらばジョーよ」と「JOE’S  Fight」としてジョーの試合のダイジェスト
  • 16巻・・・評論家尾崎秀樹「あしたのジョーが語るもの」
 
 
KCデラックス  完全復刻版  全20巻  講談社
講談社コミックスの復刻版。 
「完全復刻版」と銘打っているが、細かい話をすると完全に復刻はしていない。というかできない(差別語とかね)。
4巻のカバーの色の違い、カバー上部の帯の色の違い、そもそも「完全復刻版」と印刷してしまっては「完全」じゃないんですけど、重箱のスミをつつきだすと自分がいやなやつに思えてくるのでのでやめたほうがいい。 
しかしもっと細かい話をすると、発行時期によって表4に違いがある。初期はKCマークが右上に入ってるだけなのが、版を重ねるとバーコードが入り、KCマークが右の中央になっている。どーでもいいんですけど。 
(といいつつ、違いを画像でチェック!ここをクリック)   
10数版も増刷してるところをみると、今更なんですけどジョーの人気の根強さを感じずにはいられません。
 
 
ちばてつや全集  全16巻  集英社
ちばてつや先生の作品を全集として発行しているなかのうちのひとつ。 
はじめて講談社以外から発行された。 
巻末にちば先生のあしたのジョーについてのエピソードと著名な方々のジョーについての解説・コラムが収録されている。 
なかでも夢枕 獏の解説が印象的。一部抜粋させていただきます。 
『あしたのジョー』が連載されていた頃は、まだ学生運動が賑やかな時代で、
ぼくらは、様々な場所で
「何のために生きるのか」
そういう問いを、他者から、あるいは自ら問いかけられた。
あまりにも抽象的で、答のない問いであった。唯一具体的であったものが、
“来週のジョーを読みたい”
であった。
いやー、こんな時代に青春時代を過ごしたかった。
あと各巻に一色刷りのポストカードがはさまれてるのが、なんともうれしい。
ちばてつや全集ということですが、全作品リストには「復讐のせむし男」をはじめとする貸し本時代の超ド級初期作品が載ってない。あのへんは発行されないんでしょうか。
 
講談社漫画文庫 全13巻
ちばてつや漫画文庫につづく2度目の文庫本。
BOXセットもある。わたくしは持っていないがコレクターとしては押さえておきたいかも。
内容に関して書き換え等の特に目立った変更箇所はない。
各巻巻末に著名人による解説文が収録されているが、中でも劇画原作者小池一夫氏の解説文で語られる梶原一騎に関するエピソードが興味深い。梶原一騎が『あしたのジョー』をどう捉えていたのかが垣間見え、作家として複雑な気持ちを持っていたことを感じる。

ボス漫 愛蔵版 全20巻+ボス・オリジナル本
缶コーヒーBOSSの懸賞品。豪華(?)ケースに収められている。各巻の表紙絵や内容はKCデラックス完全復刻版と同じものだが、カバーのデザインはオリジナル。
なんといっても嬉しいのがBOSSオリジナルのパーフェクトデータブック。
その内容はといいますと・・・
●あしたのジョー新連載告知ページ
●幻のシーン
(単行本収録の際カット・再編集された場面。)
●扉絵コレクション
(連載中の全扉を網羅。
今まで見ることが出来なかった“幻のちば絵ジョー”全貌が明らかに)
●梶原一騎『劇画一代』からジョーに触れた箇所の抜粋
●ちばてつや(この本のための)インタビュー
●内田勝氏&宮原照夫の編集者インタビュー

●著名人の寄稿(文庫版のあとがき再録)
●当時のマガジンに掲載された力石告別式の記事の再録
●夏目房之介氏の評論
などなど、ファンにはたまらない内容てんこ盛り。
講談社コミックスデラックス ハイグレイド版 全8巻

KPCあしたのジョー 全13巻 講談社

 原作の単行本じゃないんですけど・・・
 
「あしたのジョー」伝説  vol1〜5  講談社
原作をダイジェスト風にまとめたもの。段平・西達が回顧しながらすすめるvol.1・3・5、ジョー・力石の名セリフを切り口に二人の交流を語っていくvol.2、紀子VS葉子として二人の女性キャラを語っていくvol.4、また各巻に連載当時の資料が掲載されている。
 
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